いろいろありました8

 高校一年の間自分なりに結構勉強をしていたが、あまり思う様な成績を取れなかった。

春休みの間も一年生の復習をして二年生では何とかなる様にと考えた。

最初の中間テストの成績が100人中15番だった。

私にしては「まあ、自分にしてはいい成績じゃないの」とぐらいに思っていたら担任の教師が「中村お前頑張ったの、かなり成績が良くなったじゃないか」と言ってきた。

私としては一年生の時から頑張っているのにようやくまあまあの結果が出たぐらいで「こんなに時間がかかるのかぁ、そんなにいい高校に行かれた訳でもないのに15番だからって喜べない」とも思っていた。

だが、いい事もあった。

周りの見る目が変わった事だ。

男子校で日常的にいじめがある学校だったので、大人しい人や成績の悪い人はかなり嫌な思いをしていたと思う。

昼食時になると他の人の昼食を近くのスーパーまで買いに行かされる人もいた。

煙草を吸ったり人の嫌がる事をするような人たちでも、勉強ができる人にはそのような事をしないという事なのだろう。

こういう点に関しても「なるほど、勉強は自分の為にもする方がいい」と言う事がいまさらのように分かった。

しかし、喧嘩は絶えない学校で誰かが言い争いになると他の人は面白がって机やいすをわざわざどけて喜んで見ている様な所だった。

授業などはひどいもので、英語の和訳を誰かに当てると答えられる人がまずいないのでそのまま何もせずに時間が過ぎていく。

教師の人も「こりゃダメだ」と言う感じで、ただ何もせずに座っているという状態だった。

他の教科も同じ様なもので、教科書の半分も進まないまま3学期が終了する科目がほとんどだった。

「自分で参考書を買って勉強をするしかない」と思うしかなかったし、英語の単語一つとっても覚える量が中学生の頃とは格段に多いので、どんなにいい進学校に行ってもみんなそうやっているはずだとも思った。

帰りの電車の時間ぎりぎりまで書店で自分が理解できる参考書と問題集を探した。

「自分はそんなに頭がいい訳ではないので難しい参考書にしても分からない、進学校に行った人のまねをせずに一番簡単なものを選ぼう」と思いそれを何度でも反復してやってみる事にした。

私が選んだのは、あまり人が知らないような大学ばかりが出題した過去問が載っている参考書と問題集だった。

この参考書と問題集は、今も私の机の中にある。

かなり使い込んだので傷んでいるし、重要だと思った所には赤線を引いてあったりしている。

何度も何度も繰り返しやり直した。

「何とかしたいと思って必死だったのだろうなぁ」と自分の事ながら感慨深いものがある。

この頃の気持ちを忘れない様に勘違いする事がない様にしないとと、この参考書などを見るたびに思う。

 

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