事故で同時に死亡した場合の相続

1、これから増えるかも

 近年日本では大規模地震が多発し、温暖化によると思われる今までにないような豪雨により道路などの町のインフラがマヒしてしまうというニュースなどを見かける事も多くなりました。

例えば、父親と母親と長男・次男の4人家族がいて災害により交通機関がストップしてしまい、車で避難所である公民館に行く途中で事故により父親と母親、次男が死亡したとします。

この場合に誰が先に死亡したのか分からないという事もあり得ます。

通常は被相続人である父親が亡くなった後に母親と次男がが亡くなったのであれば母親と長男・次男が相続人となります。

そして死亡している母親と次男の相続をする事になります。

しかし、父親が亡くなる前に次男が死亡している時は相続人とはなりません。

この次男に子供がいる場合は代襲相続をする事になります。

代襲相続とは相続人が被相続人より先に死亡している時に、その者が変わって相続する事を言います。

当然の事ですが相続人になれるのは被相続人が死亡して相続が発生した時に生きている相続人です。

では、被相続人と相続人のどちらが先に死亡したのか分からない時にはどうするのか。

冒頭の説明のように事故や災害に巻き込まれ、誰が先に亡くなったのか分からないという事は誰にでも起こりえる事だと言えるのではないでしょうか。

2、同時死亡の推定

この様に被相続人と相続人の亡くなった順番が分からないというケースで民法では「同時死亡の推定」と言う規定を適用する事になります。

同時死亡の推定とは、「数人の者が死亡した場合ににおいて、その内の一人が他の者の死亡後になお生存していたことが明らかでない時は、これらの者は同時に死亡したものと推定する」と言うものです。

つまり、誰が先に亡くなったのか分からない場合では、同時に死亡したものと考え亡くなった相続人の相続は発生しないという事になります。

原則として相続人になれるのは今、現在生きている人であると言う要件を満たさない母親と次男は相続人とはなれず、長男のみが相続人となります。

同時死亡の推定が適用されるかどうかで結果が違ってくることになります。

言葉と言うものは難しいもので推定とは「はっきり分からない事をいろいろな根拠をもとにあれこれと考えて決める事」を言います。

「同時に死亡されたのでは困る」という利害関係のある方が調べてみた所、後から誰が先に亡くなったのか分かる様な証拠が出てきた時には覆る事もあります。

 

 

 

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