借金王

1、ジュリアス・シーザー

 ジュリアス・シーザーと言えば「賽は投げられた」「ブルータスお前もか」などの名言で知られる古代ローマの政治家で軍人としても数々の功績を残している偉人です。

しかし、このような偉人も完全無欠の人ではなかった様でシーザーは

借金王でもありました。

今でもイタリアに残る古代ローマの公共建築の多くは当時の政治家が自腹を切って建築したものです。

共和制ではコンスル(執政官)と言う役職は選挙で選んでもらうために民衆が喜ぶ公共建築を競って建築しました。

執政官とは古代ローマの軍事と政治の最高責任者です。

シーザーが行った公共建築が今でもローマ市内に残されています。

これだけもかなりの金額になる事が想像できますが、立場上の付き合いからか数多くの友人にも贈り物をしていました。

現代に伝えられるシーザーの借金総額は1,300タレントと言われ、この金額は12万人の兵士を1年間雇用できる金額で当時の国家予算の約1割に当たるそうです。

どう考えても「シーザーに金を貸すのはまずい」と言う様な噂話があったと思いますがよく貸してくれる人がいたものです。

「この借金を返すには私が出世するしかない」と債権者たちに宣言したシーザーは終身独裁官(古代ローマ共和制の元で非常時に国家大権を与えられた官職)に就任することで完済したそうです。

2、野口英世

野口英世と言えば子供の頃に本で読んだという方も多いと思います。

1歳の頃に誤って囲炉裏に落ちてしまい手にやけどを負いますが、それにめげずに猛勉強をして細菌学者となりペストの流行を食い止めたり、黄熱病の研究を行うなどの業績を残している1,000円札の肖像画の方です。

お札の肖像画に選ばれた理由はいろいろあるようですが、世界に誇れる業績と言う以外に天然パーマで個性的なヘアスタイルという事もあるようです。

野口英世は天才という事でだれも異論はないと思いますが、借金の天才でもありました。

20歳の時に医師になる試験を受ける為の上京資金として小学校時代の恩師とその他の人から今の金額にして約80万円を受け取ります。

しかし、上京先ではよほど楽しかったのかギャンブルやお酒などで2か月で使い切ってしまいます。

下宿からの立ち退きを迫られた野口英世は、大学で講師をしている知人を頼り寄宿舎に泊めてもらうこととなります。

これだけでもありがたいような話ですが、この知人にお金の援助を求め断られると知人の上司の所に交渉に行き昇給させることに成功します。

これによりまた援助を受けています。

さらにこの友人に大学に通う資金を工面してもらう為に秘策を与え、この友人は病院の経営を任される様になります。

多くの予算を自由に使えるようになった友人は、より多くの援助を行うようになりました。

しかし、この援助金も使い込んでしまいます。

援助を受けては遊びほうけ、お金が無くなると無心に行くという生活を送っていた野口英世ですが、ある日「当世書生気質」と言う本を読んで驚きます。

その内容は田舎から出てきた青年が遊びにはまり自堕落な生活を送るというものでした。

しかもその主人公の名前が自分の名前と似ていた事も驚いた要因だったと言われています。

この時の野口英世の名前は野口清作で小説の主人公の名前はの野々口清作でした。

これが嫌で英世に改名しています。

少しは改心するのかと思いきゃ、今度はアメリカ留学をする資金を友人から援助してもらい、婚約したことで得た結納金と合わせて約1千万円を手にします。

このお金も遊びに使ってしまいほとんど残りませんでした。

しかし、野口英世の才能を信じていた友人がアメリカに留学する資金を援助してくれ無事にアメリカ留学を果たします。

アメリカでは結婚する予定だった婚約者の父から結婚の催促が届きましたが「研究が忙しくて帰れない」と言って帰ろうとはしませんでした。

結局、婚約は破談となり結納金はまたしても友人に返済してもらっています。

これは結婚詐欺なのではないでしょうか。

野口英世は、この破談から6年後にアメリカ人女性と結婚しています。

偉人だからこそのおもしろエピソードですが、これくらい周りの人たちから援助してもらえる様に私も勉強して、遊びたいと思います。

確かに野口英世は借金の天才でもあったのでしょうし、それだけ人間的な魅力があったのかもしれません。

 

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