分割遺産の瑕疵(かし)

1、取得した土地が他人のもの

例えば、A,B,C三人で遺産分割を行いAが土地を取得するものとした所、この土地には第三者の地上権(建物や工作物、樹木や竹を所有する為に他人の土地を使用する権利)が設定されており、Aが土地を使用することが出来ない時にはどうなるのか。

遺産分割は終わっている訳ですから、他の二人に対して瑕疵がある事を言ってもしょうがないとも考えられます。

良く調べなかったAが悪いと言われるかもしれません。

しかし、平等に分けた相続財産に瑕疵があるのでは、明らかに不公平とも言えます。

この様に取得した財産に何らかの欠陥がある事を相続財産の瑕疵と言います。

2,担保責任

遺産分割で取得した財産の瑕疵として、当該遺産の全部又は一部が遺産に属していなかった場合は、瑕疵のある財産を遺産分割により取得した相続人は、他の相続人に対して売り主の担保責任と同様の責任を追及することが出来ます。

例の様に他人の権利がついていた場合の他に、数量が不足していた、他人の財産であった等で詳しく調べないと分からない欠陥があったケースも同様です。

この様な時には、瑕疵のある相続財産を取得した相続人を保護する事となり、他の相続人に対して損害賠償や解除を請求する事になります。

この事を相続人の担保責任と言い、具体的には他の相続人に金銭の支払いを求めることが出来ます。

解除請求とは、遺産分割のやり直しを求める事です。

解除が認められるためには、その瑕疵が重大な為に契約の目的を達することが出来ない事が必要とされています。

瑕疵が重大かどうかは、そのケースごとに判断される事となります。

短期間に比較的容易にやり直しの工事などが出来る時は、契約の解除までは認められません。

最初の地上権がついていたケースでは、判例等はありませんが遺産分割の解除までできるかについて最高裁判所は、法的安定性を重視してこれを否定しています。

担保責任としての解除も消極的に解される事になります。

3、その他のケース

マンションのリフォームを行っているが仕上がり具合が悪い等の場合もやり直し工事を行い容易に解決できる問題であれば解除は難しいです。

しかし、仕事が完成する前であれば、いつでも契約を解除することが出来ます。

一方で、解除によってリフォーム業者に与えた損害を賠償する義務があります。

「思ったような仕上がりではないから」等の安易な理由で解除を申し出ると大変な事になるかもしれません。

 

 

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