仕事の合間に買い物に行くのがちょっとした楽しみだ。
近くのディスカウント店によく行くが、一度も知っている人に会う事がなかった。
まあ、友達が少ないという事もあるのだろうが同級生などはみんな「実家を離れているのだろうから会わないのだろう」と思っていた。
しかし、今日中学時代の同級生にたまたま会った。
何年も見ていないので初めはよく分からなかったが、よく見ると確かに面影がある。
「久しぶりやのう、元気しとるか」と言う声は昔と変わってない。
笑い方も、仕草もそのままだ。
それを見ていると中学時代に話をしたときの光景が頭に浮かんで来る。
その同級生はそんなに真面目に勉強するタイプではなかったが、今は子供を持って真面目に働いているという。
親の手を引いて歩いている姿は、「中学生の時はあまり真面目な人じゃなかったけど、年齢とともに人は変わるものだ」と思う。
仕事で他の事をあまり考える事がなかったという事もあるが、話をする中で他の同級生の事を聞いて「そうなんだ」と思う事もあった。
私は野球部に所属していたが、何度もトラブルを起こしやめていった人がいた。
高校には進学せずにその後どうなっているのか知らなかったが、近くでラーメン屋をしていると言う。
「結構うまかったっていう話を聞くで、お前も食いに行ったらどう」という。
どんな味がするのか「行ってみようか」と思わなくもない。
他にも建設会社の社長になっているという人もいた。
その人も野球部で同級生の中では一番センスがあったが、上級生の嫌がらせにあって辞めていった。
私の一つ上の学年は素行に問題のある人が多く、辞めていった人の多くがいじめにあって仕方なく辞めざるを得なかった。
しかし、今になってみれば最後まで残った人も辞めていった人もさほど変わらない。
社長になっているのだからその人は私の同級生で野球をしていた人の中ではいい方だろう。
また野球部ではなかったが、一人が肺がんで亡くなったという事も聞いた。
その人は2,3年前に亡くなったらしく、結構若くして亡くなった事になる。
結婚した相手も中学時代の同級生だった。
子供がいるだろうが旦那が早くに亡くなってしまいどうしているのか。
人と言うのはいい事ばかりでもない悪い事ばかりでもない、そんなに早く一喜一憂する必要もない。
「自分はどんなに努力してもだめだ」と考えるのではなく、何事もやってみないと分からない。
生きている限り最後まで諦めない事が大切だと改めて思った一日だった。