ある漫画家が「群れて得をするのは力の強い人だけ、それなら一人の方がいい」と言っていた。
確かに私の経験でもグループで得をするのはリーダーだけだった。
しかし、一人になるのが嫌だから仲間に入ろうとする。
一人だと「あの人は寂しそうだ」と思われる。グループでいる人たちに自分が劣っているような気がする。
そんな強迫観念みたいなものがあったかもしれない。
友達の多い人は、何かいい物を持っている他の人より優れた人に見えた。
自分もそう思われたい。その為に話し相手を増やそうとしたと言うのは誰にでもあるのではないか。
一人でいる方が誰かに合わせる必要もない。自分の思い通りだ。
大勢の中にいる人は優秀と言う本能的な考えを私たちは持っているのかもしれない。
しかし、それは正しいのか。
グループの中にいても面白くない、嫌な事も多い。それなら孤独を恐れずにその集団を抜ける事も必要なのだろう。
「友達を無理に作る必要はない。作るにしても嫌な誘いを断れる程度の広く浅い付き合いにする事だ」と漫画家の方は言っていた。