未成年者

1、思い出してみると

 子供の頃は何も考えずに親からお金をもらい、お菓子などを買っていました。

友達と何かを食べる事が楽しくて毎日何かを買っていると、すぐにお金が無くなるので親の財布からもらったりもしていましたが、今になって思えばなぜお菓子などを買う時は子供だけで買う事が出来るのに値段が高いものになると親の同意が必要なのかと考えます。

未成年者に対して何か保護する様な法律があるのか、それとも周りの大人が値段が高価なものは親の承諾が必要だと思っていたのか。

民法には20歳未満の者を未成年と言う、20歳に達した時をもって青年とするとしています。

この未成年者を「制限行為能力者」と言います。

制限行為能力者とは、単独で完全な法律行為を行う事が出来ない者を言います。

未成年者は法律で強力に保護されており、次のように未成年者の法律行為として規定されています。

①未成年者が、法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為についてはこの限りではない。

②前項の規定に反する法律行為は取り消すことが出来る。

③第1項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分する事が出来る。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。

ちなみに未成年者であっても婚姻をすると「成年」に達したものとみなされます。

これは離婚をしても成年のまま同じです。

例えば,親の同意なしに未成年の夫婦のみで離婚をする事を決める事が出来ます。

2、未成年者との契約

第1項に記載されている様に未成年者が「法律行為」をするには親の同意が原則は必要と言う事になります。

法律行為とは、当事者がした意思表示の内容どおりの法律効果を発生させる法律要件を言います。

例を挙げると、あるものを「買いたい」「売りたい」と言う意思表示の合致により売買契約が成立し、代金の支払いと目的物の引き渡しを行うという事です。

法律行為は「契約」と考えていいという事になります。

これにより親の留守中に業者が訪れ未成年者に商品を売りつけてもこれを取り消す事が出来るのです。

又、単に権利を得、義務を免れる法律行為についてはこの限りではないというのは、贈与を受けたり友達からタダで物をもらったりする行為や借金を帳消しにしてもらう事を言います。

法定代理人が目的を定めて処分を許した財産をその目的の範囲内で処分する事とは塾の月謝を親から渡され支払う事などで、目的を定めないで処分を許した財産とはお小遣いで何かを買う事を言います。

この法律により子供はお小遣いでお菓子を買う事が出来ますし、親の許しなしに何かを買わされてもその契約を取り消せるという訳です。

逆に、未成年者と思われる者と契約をするときは身分証明書の提示を求めるなど年齢を確認する方がいいという事にもなります。

 

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