松井の5敬遠

 今から27年前の1992年8月16日、阪神甲子園球場で行われた第74回全国高等学校野球選手権大会の第2回戦で、明徳義塾高校が星稜高校の4番打者、松井秀喜を5打席連続で敬遠する作戦を取った試合がありました。

3対2で明徳が勝利しましたが、試合途中から異様な雰囲気が球場を覆いはじめ、テレビで見ていてもそれが伝わってきました。

ヤジや罵声がとび、5打席目の敬遠の時には星稜の応援スタンドからメガホンが投げ入れられ、試合が中断する事態となります。

試合後の明徳の宿舎には、選手に危害を加えるという脅迫電話などが相次いだと言います。

警察が出動する事態となり、3回戦の広島工業高校戦では明徳の選手に明らかに精神的ダメージがあり大敗しています。

私も野球をしていたのですが、大前提として野球の試合で高校生が敬遠をしたと言う一般の人の生活には何の影響もない、何の関係もない事ではないでしょうか。

政治家の汚職等、追求しなければいけない事は山ほどあると思います。

これが甲子園ではなく、その辺の球場であった事なら誰も何も言わないと思います。

日本の経済に影響を及ぼしかねない様な、もっと怒らないといけない事は別にあるのではないでしょうか。

この時の明徳の監督は教師ではなく、野球の監督を行う為に就任している方でした。

「2回戦で負けるわけにはいかなかった」と試合後に言っています。

明徳の様な名門高校が2回戦で負ける様な事があれば、その監督は解任されるかもしれません。

そうなればその家族や子供はどうするのか、生活していけないくなり、路頭に迷う事になったかもしれません。

「いや、それでも俺が監督なら勝負する」と言う方はどれくらいいるでしょうか。

あの場面で勝負していれば、十中八九長打を打たれていたのはプロに行ってからの松井の活躍を見れば明らかだと思います。

打たれる確率が高いのなら勝負を避けて次の打者と勝負するのも作戦の内だと思いますし、「同じ打者を何度も敬遠してはいけない」と言うルールがない以上、見ている人が敬遠をするなと強制するのはどうなのでしょうか。

松井は5打席ともシングルヒットを打ったのと同じで、明徳にすれば自分たちがピンチになる作戦です。

「松井はすごい」と認めているから行った事であり、わざとボールをぶつけたりする事を考えると正直な作戦ではないでしょうか。

明徳のピッチャーや監督は犯罪を犯した訳ではないですし、もう少し広い心で見てあげてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

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