相続した不動産に抵当権がついていた

1、抵当権とは何か

 「抵当権」と言う言葉を聞くこともあると思います。

自宅に抵当権がついているという事をよく聞きますが、この抵当権とは住宅ローンでお金を借りた時に、家と土地を借金の担保としておくことを言います。

これによりローンの支払いが滞った時に銀行などの金融機関は、その不動産を競売にかけて売却代金からローンの回収を行います。

この抵当権がついている不動産を相続した場合にはどうなるのかと言う問題があります。

ローンを相続した人が返済するのか売却する事が出来るのか、どうしたら抵当権を抹消できるのかと言う事になります。

2、どうやって調べるのか

抵当権がどのくらい設定されているのかを調べるには、法務局で「登記事項証明書」を取り寄せる事になります。

この際に地番・家屋番号を調べておく事が必要です。

登記権利証や不動産の納税証明書、名寄帳などに記載してあります。

「どうしても分からない」という時は法務局に問い合わせてみてください。

登記事項証明書を発行してもらう手数料は一通600円ですので土地と建物の場合は1200円となります。

手数料は現金で払うのではなく収入印紙で支払います。

法務局の職員の方が親切に教えてくれるので、分からない時は聞いて見る方が早いと思います。

登記事項証明書には、「表題部」と「権利部」があります。

抵当権に関することは権利部を見る事になります。

権利部はさらに「甲区」「乙区」に分かれており、抵当権が設定あされているかは乙区を確認する事になります。

ここに抵当権が設定された原因や債権の額などが詳細に書かれています。

3、対処方法

借金などの債務の額が大きい場合は、相続放棄を考える事になります。

相続放棄とは、マイナスの財産が多い場合に遺産の相続を辞退する事です。

被相続人の最期の住所地の家庭裁判所に自己のために相続があった事を知ってから3か月以内に申し出を行う事になります。

もし、不動産の価値が分からずに相続放棄をするかどうか決めかねているという場合には、不動産の査定を行ってもらいます。

この場合も一社ずつではなく何社かまとめて依頼する方がいいと思います。

期限が三か月しかない上に、査定する会社によって査定額に何百万もの開きがある事があるからです。

相続放棄をしても相続人全員が放棄したことにはなりません。

第一順位の方が放棄をすると第二順位の方、第二順位の方が放棄すると第三順位の方が相続人となります。

つまり相続人が変わっていくのです。

トラブルになる事を防止する為にも自身が相続を放棄した時は、次の相続人に知らせておきましょう。

稀に被相続人以外の第三者の債務を担保する為に被相続人の不動産に抵当権を設定している事があります。

この場合は債務を負っているのは第三者なので相続の対象とはなりません。

そして第三者が債務を完済しない限り抵当権はついたままなので相続人は抵当権のついた不動産を相続する事になります。

当然第三者が弁済を行わない時は、抵当権の実行により不動産を失う事になります。

遺産分割の段階で第三者の資力を調べておき、相続をするかどうかを慎重に決めておきましょう。

一番簡単なのは借金を返済する事です。

この場合でも借金を返済すると自動的に抵当権が消滅するわけでなありません。

相続人自身が抵当権の抹消手続きを行う事になります。

法務局は平日しか開いていないので自分で行う事が難しければ、この手続きを専門家に依頼する事も出来ます。

 

 

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