貴乃花親方が引退した。協会とのいざこざが収まっていたと思っていたので「まさか」と思うが、「やはり」とも思う。
相撲界だけでなく会社等でも異論を唱える人を良しとしない。
幹部だけでなく、それ以外の全員が「この会社の今のやり方はおかしい」と言う人を排除しようとする。
反対意見を受け入れてさらに良くなっていこうと言う組織はまずない。
理屈は簡単だろう。組織のトップを含め幹部は自分たちが偉いと思っている。
その為に立場が下の者が意見を言う事を嫌がる。「この人は腹が立つ、やめさせてしまえ」となる。
正論を言っても聞く耳を持っ人はまずいない。
つまり組織や会社は自分たちの言いなりになる人しか求めていないと言えないだろうか。
誰が見ても貴乃花親方が正しいように見える。
だが、自分の会社で同じ様な事が起きても、反対意見を言う人を攻撃して辞めさせるように仕向ける。
周りの人達もその人から距離を置こうとするし、「この人は変わっている」位に考えて嫌っている。
たぶん貴乃花親方も同じだ。周りの人が協会を怖がって助けてくれない。
この引退劇を見て「自分の身近でも起きている事なのだ」と思う人がどれぐらいいるのだろうか。