薬の開発

 「これは〇〇が治る薬です」と言って単なるビタミン剤を飲ませると病気が治ったり、喘息の患者に薬を飲んだ後に「間違えて副作用で発作が出ることがある薬を渡した」と言ったらほんとに咳が出るようになる。

このような事があるのは人間だけだそうです。

新薬を開発したらマウスなどの動物実験を行っている映像をテレビで見ますが、最終的には人間で試してみるしかないという事になります。

この事を「治験」といいます。

分かりやすく言えば人体実験の事で、大学病院で新しい薬を開発して動物実験でも問題ないとなると「治験者」を募集します。

アルバイトの様なものですが報酬はかなりいいそうで、その大学の学生や司法試験を受けているという方もいるそうです。

毎日夜遅くまでテレビを見てポテトチップスを食べながらコーラーを飲んでいると言う様な生活では困るので、治験者には薬を飲んでもらう数週間前には入院してもらい病院が用意した栄養バランスを考えた食事をとり、血液検査などの身体検査を行い規則正しい生活を送ってもらいます。

本人が気が付かないような持病があったりするとまずいという事なのでしょう。

薬を飲む当日のやり方は様々でしょうが、治験者の人に「これは〇〇を治す薬です」と言って飲んでもらうと「これは薬だから効果がある」と言う風に考えて本当はその人には効果がないのに効き目があったりするので、「これは薬です」と言ってビタミン剤などの薬でないものを飲んでもらうグループと、実際に薬を飲んでもらうグループに分かれて飲んでもらうそうです。

また、ある主婦は4泊5日の治験アルバイトで20万もらえるという話を主婦仲間から聞いて、「4泊5日で何もしなくても20万ももらえていいバイトよね、不規則な生活をしなくなるからダイエットになるし」と考えて参加する事にしました。

友人とおしゃべりしながら楽しく過ごすことが出来るというイメージだったのかもしれません。

家族にも賛成してもらい当日に病院に行くと先に友人が来ており待合室の椅子に二人で座っている間にも患者のような人はおらずパジャマ姿で歩いているのは他の治験者で治験専門病院らしいという事が分かりました。

椅子が並べられた部屋に通されると白髪交じりの医師が登場して治験の事を話し始めます。

開口一番「この治験は皆さんの体に対するメリットはありません。むしろ重大な副作用がある危険があるので、そのあたりを十分理解してこの同意書にサインするかどうかを決めてください。もし参加を取りやめても皆さんに対して不利益はありません。治験はボランティアであり社会貢献です。強制ではありません」と告げます。

この治験で飲む薬はがんの治療薬でした。

この時点でほとんどの人が帰るのではないかと思いますが、この主婦は参加を決めます。

入院中は毎日採血を行い初日は8回行われるという事でした。

食事は完食すること好き嫌いで残してはいけない、外出禁止、マニキュアやメイクも禁止でした。

初日の検査が終了して外に出られたのが昼少し前でした。

二人で食事をしながら血液検査で容器6本分の採血を受けて気分が悪いくなったことや副作用の事を話しながら「やっぱり無理、謝礼が高額なのはそれだけ危険という事よね」と言う話になりここで参加を見合わせます。

家族の人も治験の内容が分かっていたら賛成いていないのではないでしょうか。

ちなみに薬だけでなく化粧品も同じような過程を経て販売されています。

治験により亡くなった方や副作用に苦しんでいる方がいるのではないでしょうか。

私たちの生活はこの様な数多くの動物の犠牲や治験者のおかげで成り立っているという事になります。

 

 

 

 

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