遺言書が複数ある場合

1、遺品の整理をしていたら

 葬儀も終わり遺品整理をするため故人の部屋のかたづけをしていたら遺言書が複数出てきたという事があります。

作成したものの気が変わって何度も書き直す方もいるでしょうし、どこに直したのか忘れてしまってもう一度書いたり、作成したこと自体を本人が覚えていないという事もあるのかもしれません。

この様な場合まず日付があるかどうかをチェックしてください。

遺言書には必ず日付を記載する必要があるので日付のない遺言は無効となります。

また遺言書に封をしてある場合は、まず家庭裁判所で検認手続き(家庭裁判所に遺言書は確かにあったと確認してもらう事)を申し立てる必要があります。

遺言書を何度も作成すること自体は何の問題もありません。

そして作成者の生存中いつでも撤回することが出来ます。

遺言書は作成者の最終の意思を記載したものであるためその意思を尊重してできるだけ意に沿うようにしたいとは思うものの複数ある場合はどの遺言を優先したらいいのか判断に迷うところです。

2.どれが有効なのか

検認を済ませタイプライターで記載してあるなどの作成上の問題がないのなら後に書かれた遺言が優先されることになります。

先に書かれた遺言と後に書かれた遺言の内容が異なる時には後に書かれた遺言内容が優先されるという事です。

特段の矛盾がない時には先に作成した遺言が優先されます。

つまり、矛盾があるところは後に書いた遺言を優先して。どちらも同じことを書いているのなら先に作成した遺言を優先するという事になります。

どの遺言を優先するかで争う事のない様に、原則は後に書かれた遺言が優先すると覚えておくといいと思います。

3、公正証書遺言と自筆証書遺言がある

遺言者が全文、氏名、日付を自書する自筆証書遺言と公証人が証人二人の元で公証人役場で作成する公正証書遺言がある時にはどうでしょうか。

自分で作成した自筆証書遺言より公証人役場で作成した公正証書遺言の方が優先されそうにも思います。

しかし、この場合も自筆証書遺言と公正証書遺言での優劣はなく、内容と日付の後先で優劣を決めることになります。

複数の遺言書が出てきてトラブルになるのは自筆証書遺言のケースが多いと思います。

作成することが容易で費用もかからないというメリットもある反面、紛失したり改ざんされたり今回のように複数出てきてトラブルになる事もあります。

この様なことがない様に公正証書遺言にしておくことをお勧めします。

原本が役場に保管されるので紛失や改ざんの恐れがなく、自筆証書遺言と違い検認をする必要もないので相続人の方たちにかける負担を軽くすることが出来ます。

 

 

 

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