遺言書に命を吹き込む(付言事項)

1、争わないために

 遺言書を作成する方は自分が亡くなった後に相続人同士が争わないように遺言書を作成します。

しかし、遺言書があると必ず大丈夫という訳ではなく内容次第でもめることもあります。

争いを未然に防止するための遺言が逆に争いの元になる事もあるのです。

遺言に記載して法的効力があるのは被相続人の相続財産に関することや認知、遺言執行者の指定などです。

例えば、「家族仲良く暮らしてくれ」や「私の葬儀では〇〇の音楽を流してほしい」などと記載してもそのことに関しては法的効力はありません。

しかし、遺言者の相続人一人ひとりに対する考えや遺言作成者の希望を記載し、なぜこのような遺言を作成したのか相続人に気持ちを伝えることで争いを防止できることもあります。

このように家族へのメッセージや葬儀に関する希望などを記載することを付言事項と言います。

2、なぜ必要なのか

相続人は遺言者の作成した遺言の通りにしてあげたいと考えています。

付言事項は、遺言者の独自の言葉で述べられており相手に気持ちが伝わりやすいという事が言えると思います。

付言事項があるからこそ読んだ方は亡くなった方に思いをはせ、険悪だった雰囲気が一変することもあります。

付言事項は遺言書に命を吹き込むことが出来るのです。

相続では少なからず不平不満が出てきます。

その遺言内容に不満を持つ人が出てくることが無いように付言事項に経緯を記載しておくことが大切です。

3、作成のポイント

とはいえ、「どの様なことを付言事項で書いたら良いのか、なかなか思いつかない」という方もいらっしやると思います。

ポイントとして相続人に対しての感謝の気持ちをを書くことです。

相続人の方達の名前を一人ずつ記載して、「本当に幸せな人生だったありがとう」や「争わずに協力して仲良く暮らしてください、私からの最後のお願いです」などと記載します。

どの様な人生だったかその経緯を記載してもいいでしょう。

逆に、否定的なことは書かない方が良いです。

「〇〇はほとんど顔を見せず、たまに見せてもお金をせびるだけだった」や「〇〇に虐待された」などの嫌味や愚痴を記載している方もいるのですが、本当の事であっても否定的なことを書かれた相続人は誰かが書かせたのではないかと疑い、とんでもないことになる事もあります。

もちろん何を書いてもいいのですが、相続人同士が争う事を期待して遺言書を残す方はいない訳ですから不満をグッと抑えてあなたの言葉で、あなたらしい付言事項を作成してみてください。

 

 

 

 

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