遺言書の保管

1、遺言をどこにしまっておくか

 遺言を作成する人は相続人がもめない様に遺産分けをする事を考えながら作る事になりますし、公正証書遺言の場合は公証人役場に何度か足をはこぶことになり大変です。

その分公正証書遺言は原本が役場に保管されるのでなくしたりする心配はありませんが、自分で全文を作成する自筆証書遺言の場合は、作成後もどこに保管をするかを考える事になります。

遺言の内容を知られたくないと考えるあまり誰にも見つけてもらえないという事もあります。

せっかく作成した遺言も誰にも見つけることが出来なければ遺言書がないものとして相続が進んでいきます。

自分がいる間は誰にも見られたくない、でも相続が始まったら誰かに見つけてもらわないと作成した意味がなくなるどうしたらいいのかと言う事を考えないといけない訳です。

簡単には見つけられないが遺言者が亡くなった後には誰かに見つけてもらえる場所があるのかと言う問題が自筆証書遺言にはある事になります。

2、いろいろな保管場所はありますが・・

保管場所としてまず思い浮かぶのが仏壇や本棚にある本の間に挟んでおく事です。

この場合、もし見つかると内容を知られるだけでなく改ざんされる恐れもあります。

本の間に挟んでおくと仏壇よりかは見つかりにくいかもしれませんが作成した本人もわからなくなるという心配もあります。

カギがついている引き出しに入れておくと言う事も考えられますが「絶対誰にも遺言の場所を知られたくない」と考えている時は、カギを常に持ち歩く事になります。

ゆっくり寝ることも出来ないのではないでしょうか。

銀行などの貸金庫を検討する方もいるでしょう。

紛失したり改ざんされたりする心配はありませんが、いざ被相続人が亡くなり貸金庫を開ける時に相続人全員の実印の押印や印鑑証明書、戸籍等が必要となります。

遠方に相続人がいる時や相続に反対している方が押印を拒否する事もあり得ます。

せっかく相続人の方たちに負担をかけない為に遺言を作成したのに、貸金庫を開ける事にかなりの時間と負担をかける事になります。

相続人の一人に預けるというのも、その方が遺言内容に不満がある時は相続開始後に遺言がある事を他の相続人に伝えるとも限りません。

遺言を預ける相続人の財産が多ければいいでしょうが、ほかの相続人が遺言者と一緒になって自分たちの都合のいい様に財産を分けたと考えるかもしれません。

友人に預けるのも考えもので、その友人が先に亡くなる事も相続争いに巻き込まれる恐れもあります。

自宅にある金庫に保管をするという手もあります。

いい方法の様にも思いますが最終的には相続人があけることが出来ないと業者に開錠を依頼する事になるので費用が発生する事になります。

つまるところ士業などの専門家に保管を依頼するか、遺言執行者を指定して保管してもらう事が発見されないという事もなく手続きがスムーズに進むのではないかと思います。

3、相続人に負担をかけないためには

自筆証書遺言は自分でいつでも作成でき安価であるというメリットがある反面、保管場所をどこにするのかと言う問題があります。

これに対して公正証書遺言は保管場所の心配もなく公証人役場に保管していることを信頼できる人に伝えておくと良いという事になります。

作成する費用や手間がかかりませんが自筆証書遺言は相続人に負担がかかり、公正証書遺言は費用がかかり作成者は役場に出向いたりと大変ですが相続人に負担あまりかけずに済むという事になります。

 

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